看護以外の仕事も重要

今から離職のことを言うのも何ですが、看護師が離職の原因として上げるのが看護ケア以外の業務が繁忙であるということです。カルテや書類の整理はもちろん、医療廃棄物の処理も看護師の仕事になります。
国家資格を取って、やっている仕事は雑用だ。などと思う人もいることでしょう。実際、こうした看護業務以外の仕事に辟易して離職する人は、離職者の実に58%にも登るのです。
このように、患者さんのケアや医療現場における花形の仕事以外の業務もたくさんある看護師の仕事。では、看護以外の仕事とはどういったものがあるのでしょうか。
一番多いのは研修会や新人教育会なのではないでしょうか。特に若手だった頃はこうした会に研修を受ける側として出席を余儀なくされるのですが、中堅以上の看護師になると、逆に研修会の準備や補助をしなくてはならなくなります。
後進の育成は、自身のステップアップや看護現場全体の質の向上に繋がる重要な業務ですが、看護の仕事だけをイメージしていた人には億劫な業務と言えるかもしれません。
さらに、より高度な医療技術が必要な現場で働く人、たとえば先進医療の現場だったり手術室で働く人の場合、看護以外の時間のほとんどが研修会や勉強会に忙殺されてしまうということも考えられます。あなたがどのような看護師としてのキャリアを想定しているのかにもよるかもしれませんが、進む道や就業した現場によっては患者さんと接する以外の仕事も多いことでしょう。
しかし、考えて見てください。看護師としてプロ意識を持ってこれからがんばって行く以上は、主業務以外の業務も正当かつ重要な業務であることに違いありません。勉強会や院内発表は、自身のスキルアップはもちろん、同じ班のメンバーや同じ部署の看護師全体のレベルアップを図るものです。
看護師全体のレベルアップは病院にとってメリットが大きく、当然ながら患者さんにとってもとても有益です。
近年、こうした主業務以外の業務が増加し、平行して通常の業務もしなければならず、看護師の仕事はどんどん忙しくなっています。
にもかかわらず、給与面も含めた待遇は以前とそれほど変わっていないのが実情です。
特に、勉強会や委員会活動などの仕事は、資料の作成を自宅で作成している看護師が多く、その実情がなかなか周囲にわからないという面もあります。
大切なことは、業務外業務とも言えるこうした仕事について、実際にはどれくらい時間がかかっているのか、それによって実業務にどれほどの影響があるのかを、客観的に見て分かるような統計や調査が必要なのではないでしょうか。


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